薄毛とホルモンの関係とは?誤解されやすい男性ホルモンを解説!

2021/05/31

薄毛とホルモンは関係がありそうだけど、実のところよく分かっていない。
そんな人のために、この記事では、薄毛とホルモンの関係について分かりやすく説明します。

薄毛になるのは男性ホルモンが多いせい?

薄毛の原因の一つであるAGAは、遺伝と男性ホルモンが引き起こすと言われています。
しかし、ただ単に男性ホルモンが多いイコール薄毛になるというのは間違いです。

男性ホルモンはテストステロンが主ですが、このテストステロンが多いからと言ってそれだけでは薄毛にはなりません。
実際、男性ホルモンが多く分泌される20~30代の男性の多くは薄毛ではありませんよね。

では、どうしてAGAは男性ホルモンが原因で引き起こされるという風に言われているのでしょうか?

男性ホルモンが薄毛を引き起こす仕組みを解説!

男性ホルモンが薄毛(AGA)を引き起こす仕組みには、頭皮の酵素が深く関わっています。
男性ホルモンが薄毛にとっての悪役にされる謎については、この酵素の働きがカギを握っていそうです。

まずは、男性ホルモンと薄毛の関係について解説する上で欠かすことのできない、毛周期(ヘアサイクル)についてお伝えしていきます。

毛周期(ヘアサイクル)とは

毛周期とは、毛が生え変わる周期のことです。毛周期は、大まかに言うと髪が伸びる成長期→髪の成長が止まる退行期→髪が自然に抜ける休止期の3段階から構成されています。
この毛周期は髪と体毛では3段階それぞれの期間が異なり、髪の場合の毛周期をヘアサイクルと呼びます。

ヘアサイクルでは、その周期のほとんどが成長期であり、成長期の期間は男性の場合3〜5年と言われています。一方で退行期は2〜3週間、休止期は数ヶ月です。
毛母細胞は成長期に分裂・増殖するため、成長期が長ければ長いほど髪は長く、太くなります。

この成長期は言うなれば髪の寿命の長さです。成長期が短縮すると当然髪は抜けます。
次はAGAになる仕組みについて解説します。

テストステロンとジヒドロテストステロン

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版によると、一般的に男性ホルモンは、骨や筋肉の発達を促したりヒゲや胸毛などの毛を濃くする働きがあります。
しかし、男性ホルモンであるテストステロンが前頭部や頭頂部に運ばれて「5-α還元酵素」とくっつくと、テストステロンはジヒドロテストステロン(DHT)に変わります。
このジヒドロテストステロンが毛母細胞の増殖を抑制し、成長期を短縮させるのです。

つまり、テストステロン単体では薄毛の原因にはならないのです。
テストステロンと「5-α還元酵素」がセットになることで髪の成長期を短縮するジヒドロテストステロンに変わり悪さをするので、男性ホルモンが全て髪の毛に悪いというわけではありません。
また、ジヒドロテストステロンは誰もが持つ可能性がありますが、人によってジヒドロテストステロンの量や作用の強さが違うので、そこの違いで薄毛になりやすい人・なりにくい人が決まってきます。

具体的にどうなるとAGA?

ジヒドロテストステロンは髪の成長期を短縮させると書きましたが、具体的にはどのような状態になるのでしょうか。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版では、AGA(男性型脱毛症)のことを次のように定義しています。

男性型脱毛症とは,毛周期を繰り返す過程で成長期が短くなり,休止期にとどまる毛包が多くなることを病態の基盤とし,臨床的には前頭部や頭頂部の頭髪が,軟毛化して細く短くなり,最終的には頭髪が皮表に現れなくなる現象である

引用元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

ヘアサイクルが正常であれば、成長期の中で髪は長く太くなっていくのが普通です。しかし、ジヒドロテストステロンが毛乳頭に脱毛の指令を出すと、長くて太い毛の数が減って細くて短く、柔らかい毛が多くなります。これが軟毛化です。

前頭部や頭頂部など特定の部位で髪の20%以上が軟毛化しているとAGAと診断されることが多いです。
AGAの場合、側頭部や後頭部が薄くなることはなく、男性に多いのがM字はげ、U字はげ、つむじはげです。この3つの詳細については下記の記事をご覧ください。

AGAを引き起こす男性ホルモンと治療薬について

AGAになるのは、テストステロンが頭皮の酵素によりジヒドロテストステロンに変わるから、ということをお伝えしました。
では、AGAになってしまったらもう諦めるしかないのでしょうか。ここでは、AGAを引き起こす男性ホルモンと治療薬の関係について解説します。

AGAを治療できる推奨度が高い薬は3種類

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版では、AGAを治療する薬の推奨度をA〜Dで示しています。
Aが一番推奨度が高く、Dが一番低いです。男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度がAである3種類の薬は、次の3つとなります。

  • フィナステリドの内服
  • デュタステリドの内服
  • ミノキシジルの外用

次は、この3つの薬について解説します。

フィナステリド

フィナステリドの効果はクラシエ薬品株式会社が下記のように説明しています。

フィナステリドは、テストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換する5α-還元酵素II型を阻害し、脱毛状態を改善します。

引用元:クラシエ薬品株式会社「フィナステリド錠」

男性ホルモンであるテストステロンを、髪の成長期を短縮するジヒドロテストステロンに変えてしまう「5α-還元酵素」を阻害することによってAGAを治療するのです。

デュタステリド

デュタステリドもフィナステリドと同様に「5-α還元酵素」を阻害しますが、違うのはフィナステリドが5α-還元酵素のII型にのみ効果があるのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に効果があるという点です。

ミノキシジル

ミノキシジルには飲み薬と塗り薬の2種類がありますが、日本皮膚科学会ガイドラインにおいて推奨度が高いのは塗り薬の方です。
医師と相談して、いつ、どのくらい使えばいいかということに気をつけながら使いましょう。

上記で説明した3つは、医薬品である「発毛剤」なので医師に相談して処方してもらうものです。
医薬部外品の育毛剤とは違い、効果が高い分副作用のリスクも高いということを頭に入れておきましょう。
また、AGA治療は保険が適用されないため、コストがかかるということにも注意が必要です。

男性ホルモンは必ずしも薄毛にとって悪者ではない

男性ホルモンが多いと薄毛の原因になるという風に誤解されがちですが、男性ホルモン単体ではAGAにはなりません。
男性ホルモンであるテストステロンと「5-α還元酵素」が出会うことによってテストステロンがジヒドロテストステロンに変わり、髪の成長期を短縮させるのです。
AGAになってしまった方のためにフィナステリドやデュタステリドなどの「5-α還元酵素」を阻害する飲み薬(発毛剤)やミノキシジル配合の塗り薬(こちらも発毛剤)が存在します。
こちらは医薬品のため、AGAクリニックを受診して処方してもらってください。

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